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アメリカで認可を受けた最新ED治療薬

ED治療薬の先発医薬品としては、バイアグラ・レビトラ・シアリスの3つを挙げることができます。これらの医薬品については、ジェネリック医薬品が次々と開発されてきましたが、2013年頃から新しい先発医薬品である「アバナフィル」が登場したことをご存知でしょうか。

元々アバナフィルは、日本の製薬会社で開発が進められていました。しかし、その後アメリカの製薬会社が開発・販売を引き継ぎ、2013年にアメリカにおいて認可が下りました。ただし、日本では2014年の時点で未認可とされており、将来的に認可が下りる可能性はあるものの、まだ時間がかかると言われています。したがって、日本在住の方がアバナフィルを手に入れるためには、個人輸入という手段を選ぶことになります。

アバナフィルのED治療薬としての特徴は、即効性を期待できる点、食事の影響が比較的少ない点などです。バイアグラ・レビトラ・シアリスの良い部分を組み合わせた医薬品として注目されており、2015年7月現在では、海外でジェネリック医薬品も開発されています。

また、アバナフィルのジェネリック医薬品を見てみると、1日に200mgまで服用できる医薬品が多く見られます。そのため、効果が強く現れる方は50mg、あまり効果が見られない方は200mgのように、効き具合によって使用量を変えることもしやすくなっています。

さらに、海外の医学論文では、アバナフィルのジェネリック医薬品を使用した被験者の中に、早漏抑制効果が見られたといった事例も報告されています。


データから見るアバナフィルの副作用リスク

このように、アバナフィルはメリットが多いED治療薬ですが、使用を考えている方は副作用のリスクについて知っておく必要があります。アバナフィルの臨床試験においては、主にめまいや視覚障害、頭痛などの副作用が確認されました。

アルコール飲用時の臨床試験では、高用量のアルコールを飲用すると、めまいや起立性低血圧が生じやすいといったデータも報告されています。体重1kgあたり0.7g(60kgの方で約42g)以上のアルコールを摂取すると、副作用のリスクが高まる恐れがあるため、注意する必要があるでしょう。

併用禁忌薬については、バイアグラ・レビトラ・シアリスで指定されているものと同様の医薬品が多く見られます。そのため、日常的に服用している医薬品がある方は、併用禁忌薬をしっかりと確認しておくことが大切になります。

また、前述でアナバフィルは食事の影響を受けにくいといった特徴を挙げましたが、食事による影響を全く受けないというわけではありません。食事中や食事後すぐに服用するよりは、空腹時の状態で使用した方が高い効果を期待できるとされています。

認可が下りている医薬品も研究されている

ED治療薬においては、最先端の開発・臨床試験などが世界的に行われていますが、バイアグラ・レビトラなど、既存の先発医薬品についての研究も継続的に行われています。
オーストラリアの研究チームが行った最先端の研究では、バイアグラに失明の危険性があることが発表されました。

これまでもバイアグラの副作用として、眼球充血やめまいなど、目に関する症状は確認されてきました。

そこに着目した研究チームがネズミで臨床試験を行ったところ、視覚情報の伝達に関する酵素の働きが阻害されることを発見しました。まだ確定的な事実ではありませんが、バイアグラの摂取によって非動脈炎性前部虚血性視神経症が発症したといった報告もされています。

このように、既に国内で認可が下りている医薬品についても、今後の研究内容によっては認可が取り消される可能性があります。効果的かつ安全性の高いED治療薬を選びたい方は、最先端の研究・開発に目を向けることが大切になるでしょう。

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