EDの原因EDの原因

EDになってしまう原因は人ぞれぞれと言っていいかもしれません。いままで説明してきましたように、一口にEDとは言っても、その言葉だけに集約されえない、一人一人の人間の人生経験が、EDの原因ひとつとなっているわけですから。

とはいえ、大まかな原因は事故などの外傷、そして病気やその治療薬以外でいえば、日常生活、性交、加齢における原因がほぼその大半を占めます。ここではそれぞれのシチュエーションにおいて、どのようにEDになるのかのメカニズムを明らかにすることで、それを回避し、EDの予防について、知識を得ていただきたいと思います。

日常生活の問題

日常生活の問題

日常生活とは仕事と家庭両方、日常的に生活しているフィールドと考えてください。そこにはありとあらゆるEDの危険因子が紛れ込んでいます。その因子とは、ストレスやショックです。仕事でいえば売上やミスなどへのプレッシャーや、上司への畏怖、下からの突き上げ、職場いじめ、長時間労働、タスクの多さなど、精神的なストレスがかかる場面はたくさんあります。それらの事象は一見EDとは関係なくても、仕事のことが気になりすぎてプライベートでもリラックスできない=セックスのことも考え付かないし、性欲もないなどの傾向へとシフトし、それがやがてEDとなって身体機能にまで影響を及ぼしてしまいます。家庭内のストレスも同じです。家族間のいざこざ、子どもの教育、子作りへのプレッシャーなどもやがてはEDを引き起こす原因となり得ます。
こうした家庭内外のストレスやショックは予防できる部分もあります。

たとえば、仕事では「がんばりすぎない」ことも大切です。自分をどこか客観的にみることのできる自分をイメージして、その自分を本当の自分と思い込みましょう。これ、案外効きます。ストレスを受け流すことが大切で、プレッシャーを受けているのは自分ではない自分と考えるのです。禅問答のようですが、これはある意味真理です。

年齢の問題

加齢はEDとの関連性が高い指標です。病気や事故に合う確率が加齢とともに上昇することも加齢とEDを関連付ける一因と言えますが、それだけではありません。
性ホルモン(陰茎,陰のう,前立腺,精のうなどの発達を促す)としての作用の元となる、テストステロンの分泌量が30歳ごろから年間1~2%の割合で減少し始めるため、性欲を感じにくくなったり、精巣の委縮にともない、陰茎の筋力低下によって自然と性交渉から遠ざかり、EDの症状が軽度のものから重度のものへと変化していきます。

加齢が遠因となるEDについては、本人が身体ではいろいろな変化が起こっていることを理解すべきです。EDになってもそれはそれで構わないという人はともかく(そんな人はまれでしょうが)、生涯現役のままで過ごしたい方は、身体機能の衰えという部分に注意を払い、それを改善する方策を練るのがイチバンです。
ある調査によれば、60歳以上の男性の実に8割が性欲があるという結果がでています。歳をくっただけでは性欲は衰えはしませんが、その性欲を満たすための身体機能が衰えるというなんとも皮肉な話が加齢によるEDなので、若いうちから十分なケアと、仮にEDの症状が出ても焦らずじっくり治療を続けていくことが大切です。

性交時の問題

性交が原因になるEDは精神的なストレスに影響される部分が大きく、かつ男性側の原因と女性側の原因に分けられます。つまりは男性だけの問題と考えては解決するものも解決しません。それに女性の方の発言や態度がEDを引き起こすストレスとなる場合もありますから、女性の側のEDに関する理解は、それを解決するうえで不可欠です。

具体的に言えば、男性の心の傷をやさしくケアしてあげることです。さまざまなストレスを起因とするEDは、自分では勃起に対して違和感を感じないままに、いざ性交に至ると勃起しない、中折れしてしまうなどの症状が出ます。
男性自身は今度こそ上手くいく、と思っていても心のどこかで過去の失敗体験がジャマをし、また知らず知らずにプレッシャーを自分にかけてしまい、結局失敗するというのがお決まりのパターンでしょう。それに対し、女性が、またダメなの?などのトゲのある言葉をかけてしまうとますます治りにくくなる悪循環に陥ってしまいます。
だからこそ、逆に優しく抱きしめてあげたり、子どもを言い聞かせるような優しい言葉で包んであげることが大切になります。

ちなみにコンドームをつけてしまうと途端に萎えてしまったり、中折れする男性もたまにいます。その場合、普段からコンドームをつけた状態で自慰を行ってコンドームに対する慣れたり、女性の側がピルを服用するなどの解決方法があります。

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