#ジェネリックED治療薬の種類、先発薬との費用の違い

先発薬と後発医薬品って何が違うの?

ED治療薬には、先発薬とジェネリック医薬品(後発医薬品)の2つの種類があります。
先発薬とは、医薬品の中でも最初に開発・発売されたものを指します。先発薬では医薬品そのものに特許権が与えられるため、特許権が失効するまでの間(20~25年間)、独占的に製造や販売を行うことができます。

それに対し、先発薬の特許権が失効した後に、同一成分・同じ効果を持つ医薬品として開発されたものを、ジェネリック医薬品と言います。ジェネリック医薬品は先発薬に比べて研究期間・研究費などが費やされていないため、全体的に価格が安い傾向が見られます。

先発薬とジェネリック医薬品の違いは、価格面だけではありません。
主成分は基本的に同じですが、全ての成分量が同じわけではないという点に注意する必要があります。

例えば、ジェネリック医薬品に含まれている添加剤が、先発薬と異なっているといったケースは珍しくありません。

ED治療薬の主な先発薬としては、バイアグラ・シアリス・レビトラを挙げることができます。
また、主なジェネリック医薬品としては、カマグラやタダリスなどがあります。ED治療薬のジェネリック医薬品については、日本では未承認とされている医薬品も含まれているため、購入するには個人輸入が必要になるケースが見られます。

ED治療薬にも複数の先発薬・ジェネリック医薬品が存在しているため、自分にぴったりの医薬品を選びたい方は、各医薬品の特徴をしっかりと掴んでおく必要があるでしょう。

バイアグラと後発医薬品の比較

カマグラは、バイアグラのジェネリック医薬品として知られているED治療薬です。
100mgの製品(4錠)の価格を比較すると、カマグラは2,000円前後の価格に設定されているケースが多くなっていますが、バイアグラは6,000円~7,000円に設定されています。

また、バイアグラには「シルデナフィル」と呼ばれているジェネリック医薬品も存在しています。シルデナフィルは50mgの容量で1,000円前後の価格で販売されているため、こちらもバイアグラと比較すると価格が安いことが分かります。

ほかにもバイアグラには、シラグラ・アグラなどのジェネリック医薬品があります。これらの医薬品についても、1錠の価格はおよそ300円前後に設定されているケースが多く、バイアグラ(1錠1,500円前後)よりも安い傾向にあります。

シアリスと後発医薬品の比較

ED治療薬の先発薬であるシアリスは、20mgの容量(4錠)で8,000円前後の価格で販売されているケースが多く見られます。それに対し、シアリスのジェネリック医薬品にあたるタダリスは、2,000円前後の価格で販売されています。

シアリスの主なジェネリック医薬品としては、ほかにも「メガリス」や「タダシップ」などを挙げることができます。20mgのメガリスの価格は3,500円前後、タダシップは3,000円前後の価格で販売されていることがほとんどです。

このように、先発薬と比較するとジェネリック医薬品は全体的に価格が安く、1錠の価格では1,000円以上の差が見られることも珍しくありません。そのため、EDに悩まされており、ED治療薬の定期的な服用を望んでいる方は、ジェネリック医薬品に注目するといった傾向が見られます。

ただし、必ずしもジェネリック医薬品により大きなメリットがあるというわけではなく、「先発薬」の方が安心して服用できるといった声も聞かれます。また、ジェネリック医薬品は個人輸入によって購入することになるため、偽善薬を購入してしまうといったトラブルにも巻き込まれやすくなります。

したがって、ED治療薬のジェネリック医薬品の使用を考えている方は、各医薬品の特徴をしっかりと把握し、利用する業者・インターネットサイトなどに注意する必要があるでしょう。

#ED治療に必要な費用目安を知ろう

EDに悩む男性で、医師に相談することそのものをためらっている方は多いのではないでしょうか。他人に自分の性生活を語る恥ずかしさや、自分がEDであると認めたくないという気持ち、そして治療が高価で難しいという懸念もあるでしょう。

今回は、EDを治療するのに必要な費用について、おおまかな額をご紹介します。

【1】医師への相談・カウンセリングにかかる費用

ED治療は、まずカウンセリングから始まります。自分がEDではないかと疑ったきっかけやその時の状況を話し、医師からアドバイスを受けます。

  • 泌尿器科、外科(問診料1000円~5000円程度、診察料2000円程度~)
    大抵は所定の問診料が必要になります。医院によって異なるため、医院のHPや電話問い合わせで確認しましょう。血圧や血液検査をする場合もあり、その際は所定の診察料がかかります。
  • 心療内科やメンタルクリニック(問診料2000~10000円程度)
    メンタルクリニックではカウンセリング料金が上がる傾向があります。EDは精神疾患との関連性も深いため、メンタルクリニックの医師はEDに関する相談に慣れています。治療薬を院内処方してくれる医院も多いのは、恥ずかしいと感じている男性にとってメリットと言えます。
  • ED治療専門のクリニック(問診料0円~)
    カウンセリングは無料という医院も多いので、最初の相談先として最適です。治療薬は院内処方が中心であるため、クリニック内で全てが完結します。

カウンセリングの際にパートナーの同行や脱衣を求められることはまずありません。治療薬の使用を希望するかどうかも、基本的には相談者が決められます。

医師は類似のケースを多く見てきています。治療薬の服用がそもそも効果的であるかから判断してもらえるため、気負わず、正直に状況を話せば良いでしょう。

【2】内服治療にかかる費用

内服治療は、主にED治療薬の服用で行います。最初に治療薬の助けを借りて性行為を行うことで自信を取り戻し、EDが改善するケースも少なからずあります。

ED治療は保険適用外のため、薬代はすべて自己負担です。現在、3大ED治療薬と言われているものが、

  • バイアグラ…1錠1300円~2000円
  • レビトラ…1錠1500円~2000円
  • シアリス…1錠1700円~2500円

の3種類です。それぞれ効果や継続時間に違いがあるため、カウンセリング内容から医師が最適な治療薬を判断し、処方します。

治療をうけるのが恥ずかしい方や正規の治療薬が高額であると感じる方を対象に、1錠300円程度の安価な類似医薬品がネット通販を中心に流通しています。海外からの個人輸入品は日本の法律に準ずる正式なジェネリック医薬品ではなく、品質の保証がありません。使用後の影響についてもすべてが自己責任とされます。

ED治療薬は循環器系や肝機能・腎機能に疾患がある方、特定の薬を処方されている方は服用が禁忌とされています。実際に、偽物の薬や飲み合わせによる健康被害が発生しているため、個人輸入の際には充分慎重に判断しましょう。

【3】外科治療にかかる費用

内服治療で改善しない場合は、外科的な治療方法で勃起を促すことになります。ED治療は保険適用外であるため、全額自己負担です。

  • 男性ホルモン投与(3万円~5万円程度)
    筋肉注射で男性ホルモンを投与します。肝機能に負担をかける副作用があるため長期にわたる投与は推奨されていません。
  • 陰茎海綿体注射(1回5000円~1万円程度)
    性器に注射をして血管を拡張し、勃起を促します。注射後5分程度で効果が現れ、2時間程度持続します。
  • 陰圧式補助具(3~5万円程度・器具代)
    性器に円筒状の密封容器をかぶせ、空気抜きポンプの要領で陰茎に血液を流して勃起を促します。勃起後、ゴムバンドで性器の根本を縛って萎えを防ぎます。器具の操作に10分程度必要で、持続時間は30分程度です。
  • 血管外科手術(20万円程度~)
    性器への血流を促す、あるいは性器からの血液の流出を阻害する血管手術を行うことで、勃起の維持を補助します。手術後、勃起や持続のための特別な処置は不要です。
  • 人工器官移植(80万円程度~)
    性器内部に支柱を移植します。海綿体の代わりに手動操作するシリコンの支柱で勃起をコントロールするため、自然な勃起は無くなります。

ページトップへ戻る